お客様にIP電話を勧めていると、通話料より専用回線の
通信代の方が2〜3倍高い。
この専用回線の料金を削減する方法はないのかと聞かれた。
いい事を尋ねてくれたと有難く思い、早速、VPN(*1)の
説明をした。
このようにVPNを提案する機会が増えた。
お客様は自宅で月2000〜4000円の固定料金でISDNより
約10〜100倍も速いスピードのADSL(*2)でインターネットを
使い放題で使用できる時代になった事を実感している。
そこで、安くて回線スピードが速いADSLを利用したインターネット
VPNがすぐに理解された。
インターネットVPNを利用すると専用回線代が約200〜300%も
削減できる事を伝えた。
後日、提案書、見積書を持参して説明する事になった。
ただし、VPNを行う為にはルータの設置、アナログ回線をADSLに
変更、ファイアウォールの設定などで初期費用がかかる。
専用回線代にかかる費用によるが、初期費用は5〜10ヶ月で回収できる。
その為、専用回線をVPNに切替える方向でトップに稟議をあげてもらった。
このようなインターネットVPNで提案をしているとトップの人は
インターネット上で流れているデータが他社などに盗まれると信じて
この提案を敬遠する事がある。
確かに、データを暗号化しないでインターネットに流しているとデータを
盗まれる。また、暗号化してもすぐに解読できるのではないかと疑われる。
そこで、暗号の解読にどれほどの時間と人手がいるかを暗号を考案している
RSA Security Inc.(米国マサチューセッツ州ベッドフォード)が賞金をかけて
試してみた。
その結果、RC5-64 Secret-Keyの暗号を331,252名のボランティアとマシン
を動員しおよそ4年間をかけて課題を解決した。と報じられている。
(参考:http://www.rsasecurity.com/japan/news/data/200209261.html)
一人年間100万円の報酬として、暗号解読に要した費用を計算すると
331,252×1,000,000×4=1,325,008,000,000円
約13兆円かかった事になる。
これほどの費用をかけてデータを盗む事をしないはずである。
ある企業のあるデータを盗むために何兆円も投資して、見返る効果を計算
すれば馬鹿らしくて、そのような事はできない。
暗号のアルゴリズムはIBMで開発された暗号方式をベースにして、1977年
にアメリカの標準規格とされたDES(Data Encryption Standard)
が広く普及している。
DESは解読されたと聞いている。現在ではトリプルDESを推奨している。
(参考:トリプルDES:http://e-words.jp/w/3DES.html)
インターネットVPNの普及で損失をこうむる会社がインターネット上で
データが盗まれると情報を流しているのでは・・・。
中世の時代、疫病がはやった時、原因が分からない為悪魔が体に取り
ついていると信じ、祈祷で悪魔を厄払いしていた事が頭によぎる。
新技術が世の中に広まる時、その技術が既成の技術を駆逐するため
旧技術で仕事をしている分野からの抵抗があるのは歴史上いたしかたない
事である。
(1*)VPN:インターネットの公共のネットワークを利用してプライベート
なネットワークを作る事。VPNを利用する事で、従来のフレームリレーや
専用線を用いて通信をしてきたことを低廉なコストで実現することができる。
VPNは大きく2種類あり、インターネットを利用したインターネットVPN
事業者が提供しているIP網内のネットワークを利用したIPーVPNがある。
(2*)ADSL:「加入者線」と一般に呼ばれる従来の電話回線(メタルケーブル)
を利用して専用のモデム経由で高速なデータ伝送を可能にしたデジタル技術
(xDSL)の1つ。
ADSLは、xDSL技術のうち現在もっとも普及している方式で、データ伝送の
向き(ユーザーから見て発信の「上り」と受信の「下り」)の速度の違いが
「非対称(Asymmetric)」になる。1対の加入者線で最大上り1Mbps
下り12Mbpsの速度で通信が可能。(アスキー辞典から)
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